双眼鏡は、鮮明で明るい像、広い視野、持ち運びのしやすさ、低価格という利点を備えており、星雲や自然風景の観察に最適です。用途が広いため、さまざまな性能を備えた多くのタイプが市場に出ています。そこで今回は、自分に合った望遠鏡を上手に選べるように、双眼鏡に関する基礎知識をご紹介したいと思います。
すべての双眼鏡には 2 つの数字があります。最初の数字は倍率を表します。これは、望遠鏡を通して見たときに物体がどれだけ近くにあるかを示します。たとえば、倍率 8 倍の望遠鏡を使用すると、800 メートル離れた鳥はわずか 100 メートル離れたところにあるように見えます。
ただし、倍率が高いからといって必ずしも倍率が高いわけではありません。 倍率が高くなるほど視界がぼやけ、双眼鏡自体が重くなります。
そのため、初心者には倍率7~10倍程度の双眼鏡を使用することをおすすめします。
2.対物レンズ径
2 番目の数字は対物レンズの直径をミリメートル単位で表します。たとえば、双眼鏡の数字が 8*42 の場合、双眼鏡の対物レンズの直径は 42 mm、倍率は 8 倍になります。対物レンズの直径が大きければ大きいほど、双眼鏡が光を集める能力は大きくなります。暗い場所での観察には、対物レンズ径 42 または 50 mm の望遠鏡を使用するのが最適です。日中の観察には、対物レンズ直径 20 または 32 mm の双眼鏡が適しています。
3.射出瞳径と射出瞳距離
射出瞳径は、接眼レンズの後ろの望遠鏡を通過する画像によって形成されるスポットのサイズです。射出瞳径は、対物レンズの直径を倍率で割ったものに等しくなります。これは望遠鏡の重要な指標であり、達成できる画像の明るさを表します。一般的に、射出瞳径が 2.5 mm ~ 4 mm の望遠鏡が日中の使用に適しています。射出瞳径が 4 mm ~ 7 mm の望遠鏡は、昼間や低照度の観察にも使用可能です。 2.5mm以下の望遠鏡では、昼間であっても結像輝度が非常に低く、人間の目の瞳孔に合わせることが難しく、観察に不快感を与えます。
射出瞳距離とは、視野全体がはっきりと見えるときの目と接眼レンズの間の最も遠い距離を指します。これも望遠鏡の重要なパラメータです。射出瞳距離が短すぎると、視野全体を見るために目を接眼レンズに近づける必要があり、目が非常に疲れます。 射出瞳距離が長すぎて接眼カップが短すぎると、黒になります。観察時に影が出やすくなります。射出瞳距離が長い望遠鏡は、眼鏡をかけている人に適しています。
>>SA205 10*42
4. 視野
視野とは1000メートル先から見える範囲を指します。一般的に、倍率が大きくなるほど視野は狭くなります。広い視野を持つ双眼鏡はより広い範囲をカバーできるため、観察者は鳥の大群などの移動する目標を追跡しやすくなります。よく使われる表現は2つあります。 1 つは角度を直接使用する方法 (例: 9°)、もう 1 つは 1 km の視程 (例: 158 m/1000 m) を使用する方法です。
5. プリズムシステム
プリズムの機能は、物体の像を反転させることで正立像に変換することです。システム内のプリズムは、双眼鏡のサイズとキャストに決定的な影響を与えます。プリズムには、ルーフ型とポロ型という 2 つの主な形式があります。
ポロ プリズムは最も一般的に使用されるプリズムです。ポロプリズムを使用した双眼鏡は幅が広く、2つの対物レンズ間の距離が接眼レンズ間の距離よりも長いため、近くの物体を観察するときに強い立体感が得られます。ポロプリズムは製造が容易で、同等の光学品質のダハプリズムよりも安価です。
ダハプリズムはサイズが小さく、対物レンズと接眼レンズを直線上に配置できるため、非常にコンパクトな双眼鏡によく使用されます。ダハプリズムには、ポロプリズムと比較して、光の損失が多く、画像が暗くなるという 2 つの主な欠点があります。もう 1 つは、高い組み立て精度が必要であり、製造が難しく、高価であることです。
プリズムの製造に使用できる光学ガラスにはさまざまな種類があります。上位のものはBak-4ガラスを使用しています。
>>SA204 10*50