天文初心者の場合、天体望遠鏡を購入すると商品ページに「F6」などのロゴが表示されることがあると思います。この数値は望遠鏡の焦点比を表しており、比較的重要な性能です。ただし、焦点比は短焦点比、中焦点比、長焦点比に分けられます。そうすると、どうやって選ぶかが難しい問題になります。そこで今日は、自分にとってより適した望遠鏡を選択できるように、焦点比の分類基準と概念をまとめました。
1. 定義
焦点比とは、望遠鏡の対物レンズの焦点距離と対物レンズの直径の比を指し、通常は F で表されます。
たとえば、望遠鏡の焦点距離が600mm、口径が300mmの場合、焦点比は600÷300=2となります。
PS:
焦点距離:対物レンズから焦点までの距離を指し、一般に f で表されます。
口径: 望遠鏡の対物レンズの有効直径を指し、一般に d で表されます。
2. 分類基準
*短焦点比 (焦点比が小さく、焦点比 ≤ 6): 星雲の観察や彗星の探索に適しています。
*長焦点比 (焦点比が大きく、焦点比 >15): 月や惑星の観察に適しています。
*中焦点比(中焦点比、6< 焦点比 ≤ 15):二重星、集中星、変光星、星団の観察に適しており、両端も考慮することができ、初心者に非常に適しています。市場で最も人気があります。
まとめ:上記からもわかるように、天体望遠鏡を選ぶときは焦点比が大きければ大きいほど良いというわけではありません。
長焦点比望遠鏡の利点は倍率にあるため、拡大後は当然対象の明るさが低下し、比較的ぼやけて暗い雲状天体や群状天体にとっては致命的な「ダメージ」となる可能性があります。逆に焦点比が小さい天体望遠鏡は倍率は小さいですが、視野が明るくなり、暗い天体も観察できます。したがって、誰もが自分のニーズに応じて天体望遠鏡を選択する必要があります。