2021年1月21日 月が火星と天王星に近づく
1月21日には、火星のすぐ下側に上弦の月が見えます。このころの火星の視直径(見かけの直径のこと。角度で表す)は9秒角ほどで、視直径が20秒角以上あった最接近の頃の半分にも満たない大きさです。望遠鏡での詳細な観察には厳しくなってきましたが、夜空ではまだまだ明るく見えます。月と火星の共演は、私たちを楽しませてくれることでしょう。
月は地球の周りを約1カ月かけて公転しています。このため、地球から見ると月は、約1カ月かけて空を西から東へと日々、移動していきます。月も惑星も黄道(天球上の太陽の通り道)の近くに位置しているため、月と惑星の接近はしばしば起こります。月と惑星たちの共演を楽しむ機会はたくさんありますが、月の形や惑星との位置関係、そして、見える時間帯は毎月同じわけではありません。これからも一期一会の光景を楽しみましょう。