天体望遠鏡の種類は多く、一体どれを選ぶべきか迷う方も多くいらっしゃるでしょう。それでは基本的な天体望遠鏡の構造や種類を順に見ていきましょう。
光学レンズを用いる屈折式、凹面鏡を用いる反射式、天体望遠鏡としてイメージがつきやすいものが細長い形状の屈折式と呼ばれるタイプです。反射式は太く短く、より広範囲を見ることができ、フレーム鏡筒はその名のとおり筒がなく、骨格のみとなります。初心者の方には管理の手間がない屈折式が使いやすいとされています。
架台と脚の重要性は薄く見られがちです。ですが、架台と脚もとても大切です。特に架台は鏡筒の性能以上のものを使ったほうが良いと言われるほど重要なパーツです。
カメラや雲台よりも大きな天体望遠鏡を支え、安定して操作可能な大型三脚です。架台と同様に小さな天体を見るには、微妙な揺れも見え方に大きく影響してくるので、架台ほどの繊細さは必要ありませんが、鏡筒に合わせた強度をもつ脚を選びましょう。
天体望遠鏡の、目で覗く側のレンズです。差し替えにより交換可能で、鏡筒と接眼レンズの組み合わせで天体望遠鏡の倍率が決まります。接眼レンズの光学性能によっても見え方が大きく変わるので、小さいですが最も重要なパーツのひとつです。
天体望遠鏡の導入時に使う、比較的低倍率の小型望遠鏡です。赤色LED光を使用し等倍で目標を探すスポットファインダーもあります。
一、 屈折式天体望遠鏡の先端には、下図のように、対物レンズと呼ばれる大きなレンズが固定されています。 光は、このレンズを通過する間に曲げられ、後方に焦点を結びます。 この対物レンズでできた像を、接眼レンズで拡大して観察するように作られたのが、屈折天体望遠鏡です。
1.色収差が発生する
2.口径の大きな屈折望遠鏡は、反射式に比べて価格が高くなる
3.口径が大きくなるにつれて鏡筒が長く、重くなる
反射式天体望遠鏡は、レンズの代わりに凹面鏡を使って、星の光を集めるタイプの天体望遠鏡です。 ニュートン式反射望遠鏡が、反射望遠鏡の代表的な存在です。
二 、反射式は、下図のように、主鏡と呼ばれる凹面鏡(放物面鏡)で光を集め、 集めた光を鏡筒の開口部近くにある斜鏡(平面鏡)で反射させて、筒外へ光を導きます。 その光を接眼レンズで拡大して、観察するという仕組みになっています。
いかがでしたか?天体望遠鏡の種類と仕組みは少しずつ違いがあることがお解り頂けたのではないでしょうか。
今度は天体望遠鏡の性能について説明します。