フリーフォーカス機は使用する人の視力やピント調整能力にもよりますが、近距離はピントが合わず、10mから20m以上でピントが合う双眼鏡だと考えてください。
滑り止め部の幾何学模様的造形が凝っている点など、デザインやラバー外装の質感などはとても良く、4,000円くらいの双眼鏡には見えません。重量551g
つまり若くて目のピント調節が柔軟な人は遠距離から比較的近い距離まで使えますが、私のように近視で老眼の人は(しかも左右の視力が不揃いな、いわゆるガチャ目)、遠方が見えるようにメガネなどで矯正する必要がありますし、また目のピント調節が利かないので、近距離はピントが合ってくれません。
双眼鏡を使うのコンサートのみ、それも年数回だけという人の場合、フリーフォーカスは有力な選択肢に成り得るかも知れません。非マニアの方のフリーフォーカス双眼鏡のレビューや感想を見てみると、ピント合わせが不要な点がとても高く評価され、フリーフォーカス機能自体に不満を持つ人はあまり見当たらないんですよね。
約4,000円(現在での価格)の双眼鏡としてはコーティングがしっかりしているなど、性能の割りに安価であること。倍率と明るさのバランスが良い10x42という仕様(双眼鏡は倍率だけ上げてもよく見えません)。大きな屋内会場でのスポーツ観戦やコンサート用、でも予算はあまり掛けられないという人にとっては、強い味方になってくれると思います。
フリーフォーカスということで視度調整やピント調整が不要というのが特徴的なメリットですが、例えば使用時に操作が必要ないので、使用者は見ることだけに集中出来ること、またピントリングに指を伸ばす必要がないので、双眼鏡の最もバランス良い部分で保持することが出来ることも、初心者が使う上でメリットだと思います(特に手の小さい人が大きな双眼鏡を使う際は、結構、重要なメリットかも?)。もちろんピントリングを動かすために保持が疎かになることもありませんから、それだけ手ブレを起こしにくいともいえます(操作に不慣れな初心者にとっては特に)。
また大型双眼鏡であること自体も手ブレに対し有利に働きます。先日も知恵袋的なサイトの質問にあったのですが(たまに双眼鏡に関しての回答をしています)、小さくて軽い双眼鏡は携帯には便利ですし、首から下げていても負担にならない反面、手ブレしないよう持つには慣れが必要ですし、軽いと指先の細かな震えにより手ブレが起きやすくなります(この辺はデジカメなども同じと思います)。双眼鏡はある程度、大きさと重さがあった方が手ブレを抑え込みやすいのです。
他にはアイカップ。小型双眼鏡と比べ、アイカップのサイズも大きい分けですが、そのおかげでアイカップをしっかり顔に当てて使うことが出来、この点も手ブレに対し有利に働きます(アイカップの小さい小型双眼鏡の場合、アイカップを顔というより瞼に当てることになるため、しっかり当てるというより触れさせる感じになります)。
基本的に初心者の方は8倍の方がオススメなのですが、明らかに距離が遠い場合は10倍の方が好ましい分けで、像の明るさの面からも手ブレの面からも、10倍なら中~大型双眼鏡の方を私的にはオススメしたいところ。そして中~大型のフリーフォーカス双眼鏡ならピント調整の操作をしなくて済む分、初心者でもより安定して持ちやすくなり、手ブレが抑えられるのでは?とも思うわけです。
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