フィールドスコープは、野生動物・野鳥などの自然観察やアーチェリー・射撃などでの標的確認などに使用する商品です。また、フィールドスコープ本体と接眼レンズを組み合わせて使用し、取り付ける接眼レンズを交換することで倍率を変えることができます。そのため、双眼鏡より高い倍率で、天体観測も楽しむことができます。
天体望遠鏡に比べてサイズが小さいため、持ち運びや取り回しが楽だということや、地上望遠鏡のため、正立像を観測することができるという点があげられます。
フィールドスコープのデメリットとしては、接眼レンズを交換することで倍率を変えることができますが、使えるアイピースやアクセサリが専用品に限定されることや、プリズムを使用していることによる光学性能への影響があることがあげられます。
フィールドスコープでも天体観測は可能ですが、どのフィールドスコープでも大丈夫、というわけではありません。天体観測用のフィールドスコープを選ぶ際に覚えておきたいスペックについて簡単に紹介しておきます。
口径が大きければ取り込むことができる光の量が多くなるので、口径の大きいフィールドスコープが必要になります。使いやすさを考えると、フィールドスコープの口径は50㎜以上のものがオススメです。
星空を観測ならば、10~20倍前後十分です。倍率が高くなりすぎると、像が暗くなったり手ぶれが発生しやすくなるので、フィールドスコープの口径に合った倍率を選ぶようにしてください。
フィールドスコープでどれくらい天体観測を楽しめるのか、という点ですが、フィールドスコープでは月や惑星などのある程度の大きさのある天体や、星雲・星団、彗星などを観測することができます。
10倍から20倍での倍率で、星雲・星団などを観測し、星野観測を楽しむことができます。また、口径80㎜程度のフィールドスコープで倍率を75倍まであげることができる製品では月や金星、土星を観測することができ、金星の満ち欠けや木星の縞模様・土星の輪も確認することができます。
SV406P 20x倍率で撮ったの写真です。