西方最大離角とは、内惑星が太陽の西側へ最も離れることです。特に水星の場合、普段は太陽からあまり離れてくれないので、最大離角の頃は観測のチャンスとなります。しかし今回は、日の出時刻における水星の高度は東京で14度前後で、最大離角としてはそれほど条件が良いわけではありません。
早朝3時半ごろ、東北東のごく低空をご覧ください。薄明開始から54分が経過し、日の出は55分後ということで、だいぶ薄明が進んでいます。肉眼で見つけるのは難しいかもしれませんので、双眼鏡を用意しておかれた方が良いでしょう。
ところで、日の入り時刻の水星高度が最大になるのは23日頃です。明るさも0.0等と明るくなりますので、この頃を狙うのも良いでしょう。