2021年5月26日 全国で皆既月食
月食とは、太陽・地球・月が一直線に並ぶとき、地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象です。
月の一部が影に入り込む現象を「部分月食」、月の全てが本影に入り込む現象を「皆既月食」と呼びます。
皆既月食中も、地球の大気によって赤い光が屈折して影の内側に入り込み、月は赤銅色に見えます。
2021年の5月26日の夕方、皆既月食があります。この皆既月食は食分が1に非常に近く、月が地球本影の端ギリギリを通過するのが特徴です。
このため皆既継続時間は、20分にも満たない短いものとなっています。
月食は日の入り時刻頃となる18時40分台に、月の下側から欠け始めます。食の進行とともに右下側が欠けるようになり、
次第に月全体が赤みを帯びてきます。20時を過ぎて皆既月食が始まると、月全体が赤銅色に染まって、なんともいえない美しさになります。
しかし、皆既は20分も続きません。月の左側から明るくなり始めて復帰が始まります。時間の経過とともに、月の左側の光る部分が次第に増えていきます。
そして、右上側へ地球の影が抜ける21時50分過ぎに、3時間あまり続いた月食が終了します。