天体観測の道具というとすぐ天体望遠鏡が思い浮かびますが、対象によっては双眼鏡も威力を発揮します。
双眼鏡の強みはまず広視野であること、そして明るいことです。淡く広がった天体(星雲・星団・彗星・流星痕など)や動きの速い対象(人工衛星や流星など)、広い視野を必要とする現象(月食や日食のコロナなど)にはなくてはならない観測機器といえます。
また最大の特徴はなんといってもその手軽さで、天体観測が初めての方の道具としても最適です。星座の星のならびやそこに潜む数々の星雲・星団の存在、美しい銀河の流れなど、双眼鏡でなくては味わえない星空の姿が大きな魅力です。
天体観測には7~10倍率の双眼鏡が最もおすすめなのですが、これ以上の高倍率だと手ぶれが激しくなって三脚が必要になります。
初心者の方は、できるだけ7~10倍率の双眼鏡から選ぶように心がけてみてください。
自分が天体を観測したい場所や使用時間などに応じて、好みのものを選ぶといいでしょう。
また、三脚を利用せず気軽に使用できる双眼鏡は7~10倍率ということをしっかりと頭に入れ、初心者に合った使いやすい双眼鏡を手に入れてくださいね。