天体望遠鏡の性能語る上で必要なキーワード、口径・倍率・限界倍率・限界等級・集光力・分解能について見ていきましょう。この中でも口径は最も重要で性能を左右する要といっても過言ではありません。
口径は大きければ大きいほど多くの光を取り込むことができ、視野も広くなります。視野が広くなれば観察できる範囲も広がり、多くの光を取り込むことができれば暗い星も見ることができます。
倍率は接眼レンズの焦点距離/対物レンズの焦点距離で割ることで計算することができます。レンズの組み合わせによっては高倍率にすることが可能ですが天体望遠鏡で見ることのできる最大の倍率は口径で決まります。
対物レンズの中心または主鏡の中心から像を結ぶ焦点までの長さを焦点距離と言います。同じ接眼レンズを使用しても、焦点距離により倍率が変わります。
焦点距離を対物レンズ(主鏡)有効径で割った数値で、 数値が小さくなるほどの明るいレンズであることを表します。
何等星まで見えるかを表したものを極限等級と言います。肉眼での極限等級は6.5等星ぐらいです。望遠鏡では、対物レンズ(主鏡)有効径が大きくなるほど明るい視野を得ることができますので、暗い星まで見ることができるようになります。
肉眼に比べて何倍の光を集めることができるかを示したものです。 対物レンズ(主鏡)有効径が大きくなるほど集光力も大きくなり、同じ倍率の場合、暗い星まで見えるようになります。
集光力=有效径2/72
同じ明るさの2つの星が、2つに見分けられる距離を角度(秒)で表したものです。分解能は次の式で求めることが出来ます。
分解能=116″/有效径