SV230 スーパーズームアイピースのレビュー

今は市場で販売されているズームアイピースは、使いやすく、費用を節約できることですが、焦点距離が長いと視野が狭く、画質も低くなるなどの欠点があります。そこでSVBONYは上記の問題を解決できる新しいズームアイピースを開発しました。以下の内容はBogdan Damian様からのレビューであり、皆様とご共有したいと思います。

パッケージングと外観

SV230 スーパーズームアイピースは専用な梱包袋に梱包されており、輸送中の衝撃を防ぐだけでなく、日常の保護としても役立ちます。本体重量は約500gで、市場で販売されているズームアイピースに比べて若干重いです。

SV230 スーパーズーム接眼レンズは全金属製で、接眼レンズの上部は酸化アルミニウムで、均一な質感と外観を呈します。ボトムは軽量のステンレス鋼です。6群9枚のレンズ構成によって、コントラストとディテールにこだわった描写が可能です。全面に多層膜コーティングを施し、明るい視野を実現できます。また、すべてのレンズのエッジはブラックでデザインされており、観察する際に不要な光を吸収し、光害の影響を軽減します。画像のコントラストをさらに向上させます。

アイピースの上部には、直径30mmのソフトで折りたたみ可能なアイカップがあり、取り外しも可能です。アイカップを取り外すと、その下に M43 T 字型の取り付けベースが現れ、乱視補正レンズの取り付けに使用できます。次に、下に幅の広いゴムリングが見えます。これを回転させて焦点距離を変えます。

回転体験としては、フォーカスラバーリングを回転させるとスムーズで正確な感触が得られます。さらに、クリックストップ機能の搭載により、暗闇でも音と感触だけで正確なフォーカシングを実現できます。

1.25インチと取り外し可能な2インチのインターフェースを装備し、他のアダプターを用意する必要はありません。使用感から判断すると、使用中は本体内部で「ミシッ」「ピキッ」みたいな軋む音もなく、手に持った感じと、使い心地も良いです。

光学特性

焦点距離8mmの場合は、72°の広い視野範囲により臨場感ある体験を提供しています。柔らかいゴム製アイカップと 19 mm の長いアイリーフと相まって、より快適な観察体験を提供します。

市販されている一般的なズームアイピースは、焦点距離が長くなると視野も狭くなります。しかし、SV230ズームアイピースをいくら焦点距離を調整しても、視野が極端に狭くなりすぎることはありません。焦点距離の調整により数度下がりますが、視野はそれほど狭くなく、依然として非常に快適な観察体験が得られます。焦点距離を最も長くに調整しても、57°の視野は十分に広いです。

低倍率の場合は、星空を楽しむための要件を十分に満たします。実際に観察してみると、100%フラットではないことは感じますが、凸レンズを通して物体を見る感じはありません。その理由の1つは、sv230には両面非球面レンズを備え、レンズ周辺部のゆがみが少なく、視界の歪みやズレを軽減することができ、画像の補正に非常に有利であるということです。

目が最適な視野角から離れすぎると、Kidney Bean Effectが発生する傾向があるということです。しかし、これも改善できます。口径比が小さいほど、この現象は目立たなくなります。

すべてのズームアイピースにおいて、焦点距離が標準であるかどうかは、ズームアイピースを判断する基準の 1 つとなります。焦点距離が標準の場合、異なる焦点距離を切り替えてから、焦点調整は必要ないまたは最小限で済みます。 SV230は、標準焦点距離のズームアイピースです。一度に多くの焦点距離を調整する場合に、わずかな調整だけで済みます。

画像

SV230 の光学性能をよりわかりやすく示すために、日中に撮影した写真を使用して説明いたします。

機材：iPhone + F7 天体望遠鏡 + SV230 スーパーズーム接眼レンズ

写真から見ると、視野が非常に広く、画像の明るさとコントラストが非常に優れており、画像も非常に鮮明であることがわかります。写真の煙突を例に取ると、コントラストの高い煙突でも煙突に映る光がはっきりとわかります。もちろん、これらは接眼レンズ自体が原因ではなく、屈折系レンズが入射光を完全に補正できないために発生します。