野鳥観察の際、フィールドスコープがあると、肉眼で眺めているのに比べて鳥の色やしぐさなどがよくわかります。私が野外で野鳥観察をしていて声をかけられたときにフィールドスコープをお貸しして見てもらうことがあるのですが、皆さん「うわー、スズメって、バードウォッチング望遠鏡で見るとこんなかわいい顔しているんですね!」と、驚かれます。フィールドスコープの素晴らしさを初心者の方にも実感できる、いい機会だと思っています。ここでは、たくさんある機種の中から、あなたのお好みの一台を選ぶポイントをご案内します。
通販サイトや商品情報の説明文を読んでも、専門用語すぎてピンとこない方も多いはず。まず、商品を選ぶ際に、バードウォッチングを買う前に知っておきたい基本的な用語の意味を理解しておきましょう!
フィールドスコープや天体観測など、遠くのモノをじっくり観察する時に便利なフィールドスコープということが重要です。一般にフィールドスコープでは20~40倍、30倍前後を目安として、観察対象や用途に応じて選ぶとよいでしょう。また、接眼レンズを取り替えることによって倍率を変更可能。さらに、倍率を変えられるズーム式の望遠鏡もラインナップしています。
対物レンズ性能をチェック
基本的に、対物レンズの大きさが大きければ大きいほど、たくさん光が入るため、明るく見えるようになります。その一方で、レンズが大きくなると双眼鏡本体がより重くなります。バードウォッチングには、50~90mmくらいのものがよく使われています。
固定倍率の単焦点モデルとズーム式がある。ズーム式接眼レンズなら無段階で倍率を変更できます。フィールドスコープ初心者の方には、いろいろなシーンに対応しやすいズーム式がおすすめです。また、メガネをかける方や女性には「ハイアイポイント」仕様がおすすめ。接眼レンズから目を離しても像の視野全体を確認できます。メガネをかけたまま、アイメイクをしたまま観察できるのがメリットです。
21mm大型ズーム接眼レンズ(21mmは人間の目の直径により適していて、快適に見ることができます).また、アイピース全機種ともロングアイレリーフ設計なので、眼鏡を装着していても見やすくなっています。
(フィールドスコープ単眼鏡は野外で使用するものですから、急な雨にも対応できるよう、防水性についてもチェックしておくのがおすすめです。防水だからと言って、濡れた後にそのままにしておくのは禁物です。必ずタオルなどで拭いて早く乾かすようにしましょう。濡れたままケースに入れるのも故障に繋がりますので絶対にやめましょう。)
本体と接眼レンズの位置が平行または直線になっているタイプを言います。対象物をとらえやすいため、比較的、複数の対象物を観察する場合などに適しています。三脚の高さを自分の目の位置に調整することで、自然な姿勢で観察や一眼レフに接続して撮影もできます。接眼レンズとは、望遠鏡などの光学機器で目に接する側に取り付けるレンズのことです。初心者でも、導入が比較的容易。収納時もよりコンパクトに収まる。デジスコにも向いている。日本で主流。
本体に対して接眼レンズの取付部分が、角度の付いた構造になっているタイプを言います。高くて遠い場所の鳥などを観察する時や、星を観測するときに、楽な姿勢で観察ができて、一眼レフなどの撮影もできます。比較的、三脚を調整する必要がなく、低く安定した姿勢が保てます。 傾斜型フィールドスコープ、軽くて対象物を捕捉しやすい、操作性にも優れ、長時間観察しても、肩や首への負担が少ない。
フィールドスコープの魅力は高倍率で遠くの対象物をしっかり観測できること。しかもアダプターを用いてデジタルカメラやビデオカメラで撮影すれば、貴重な観察記録あるいは映像作品として残せるというメリットがあります。お気に入りのモデルがあったら、ぜひチェックしてください。