天体観測を行う際にフィルターがあると、より詳しい観測を行ったり、通常見えにくい天体を観測したりすることができます。レンズフィルターは、そんなデリケートなレンズを傷から守り、破損のリスクを減らす心強い味方です。透過率が高いフィルターを選べば、十分高画質な写真撮影が可能。大切なレンズを保護するためにも、なるべく品質のいいフィルターを選ぶようにしましょう。
月面観測用。月は相当にまぶしいのでこれを軽減する。安価なため購入しやすい
水銀灯などが発する波長の光をカットするフィルター。光害の激しい場所で用いると効果的。多少像が暗くなったり変色して見える。
ネビュラフィルター 淡い赤色星雲に特化したフィルター。通常では肉眼で観測しにくい網状星雲などの星雲を観測することができる
フィルターの色を変更することにより、木星の縞模様、大赤斑、白斑、火星の表面模様、極冠などを浮かび上がらせることができる
フィルターは、その種類によって効果効能が異なります。選ぶときには、どんな効果が欲しいのか、どのように写したいのかを考える必要があります。
たとえば、被写体の反射を抑えたいのであればPLフィルターが、シャッター速度を遅くしたいのであればNDフィルターが必要です。これらを購入するのは少し天体観測に慣れてからでも遅くないと思います。必要な時に必要な物を購入するのが一番効率的です。
終わり
フィルターが欲しくなったら、一番いいのは天文サークルが開く観望会へ参加し、フィルターを使って天体を実際に見せてもらうのがよいでしょう。どれくらい効果的なのか、あるいは効果がないのかがすぐにわかりますし、ベテランの方の意見を聞くこともできますよ。