明るさ=同一露出。減光率の目安に。
色味=星雲が同じ明るさになるように調整。強調される部分などの目安に。(どちらかというと撮影参考用)
白黒=眼視での見え方の目安に。上のカラーをモノクロ化。OⅢだけハイライト調整。
月・惑星用。月や惑星に青味がつくので、クール調でシャープに見える。色のメリハリやコントラストが若干ついたような気がする。詳しくは→こちら
星雲・星団にも有効で光害や月光をカットして見やすくしてくれる。星野では背景が暗くなる。月夜の晩にテストした時は劇的に背景がしまった。星雲・星団・銀河でもコントラストがあがってみやすくなる。比較的星に色もつきにくく、減光も少ないので視野の星が減りにくく、月明かりやモヤっていて空が明るく感じる日には有効だ。ただしCLSやUHCの様に星雲が強調されるような見え方ではない。また小口径でも有効かとは思うけど、小口径の場合は倍率をあげて背景を暗くしたほうが効果的で細部も見やすくなる。これはネビュラフィルター全般にいえることで、効果が高いほど減光するので、効果が高いほど大口径向きになる。
CLSフィルタ
CLS=City Light Suppression 光害カットフィルター(水銀灯やナトリウムランプの出す波長をカット)
UHCフィルター
UHC=ultra high contrast/ウルトラハイコントラストフィルター。空の背景の暗さを高め、星雲のコントラストを向上。
同じような傾向のフィルター。惑星状星雲から散光星雲まで効果があり、星数もそれほど減らないので何回か見に来てる人には星雲がよく見えると好評だけど観望会で使うかは微妙。どうしても光量が減るし、何回か訪台して星雲・星団の見方を知っている人向けかな。→星を見る時の基本
CLSよりUHCのほうがバンドが狭く効果が高い。効果が高いほど減光するので、星の色がより青緑を帯びてくる。アレイやリングなどの惑星状星雲はCLSの方が明るく見えた、M8なんかの赤い散光星雲はUHCの方が見やすかった。効果は微妙に違う。普通に見える? 散光星雲や惑星状星雲がより強調され淡い部分も目につくようになり、フィルター無しとは違う姿で見える。淡くてよく見えなかった散光星雲や惑星状星雲はよく見えるようになる。バラ星雲や網状星雲なんかは、O-IIIほど強調されないけど星空の中に浮かぶ感じがしてこっちのほうが好評(個人的感想)どちらがいいかは、効果が高いほど減光するので、効果より口径や光害の程度で決めたほうがいいかも。独断だけど10cm以下の小口径にはどちらもおすすめしない。20cmまでがCLS 20cm以上がUHCかなと思う。
O-IIIフィルター
酸素(O-III、495.9nm)に特化した狭帯域カット フィルター。惑星状星雲と超新星残骸など。
フィルターがミラーのようで自分の目が映り込んでしまう&激しく減光するので、ドームを消灯しないと使えないから一般観望会には使えない。星が消えて星雲が浮かび上がり細部構造なんかが見やすくなるが、かすかに見える星は色ズレしたような緑というか柴というか変な色。星が見えなくなるので好みでない人が多い。効果的な星雲も限られてるし、星雲だけが強調されて見えるかなりマニアックなフィルターだと思うが、同時に水素(H-α、656.3nm;H-β、486.1nm)のH-βフィルターにも手を出したくなる。OⅢは、網状星雲・バラ星雲・螺旋星雲などの効果が印象に残ってる。M46星団の中NGC248みたいな惑星状星雲は星が消えるのでよく見えるようになる。星がジャマな星雲には効果的。逆にM43(隣接する波長のHβが多い星雲?)とかまったく見えなくなる。手をだしたくなってるけど更に限定的なんだろうなと思うHβフィルターは、馬頭星雲フィルターの別名もある。ほかにカルフォルニア星雲が見えるようになるとか。
→2インチフィルターホイールはなかなか便利だけど、光路長に気をつけないとピントでねーと泣くことに(^^;
※製品画像リンク先はアマゾン
※製品文字リンク先はSVBONY japan公式サイトの各製品
※UHCとH-BETAの2インチはSVBONYではないようだ・・・大口径の低~中倍率は2インチアイピースが主流だと思うので2インチサイズをぜひ発売して欲しい。
SVBONY H-Beta 25nmフィルター - 馬頭星雲/カリフォルニアおよび暗黒の繭星雲用1.25"接眼フィルター
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